2021年10月に4度目の緊急事態宣言が明け、結婚式開催に向けて動き始めた新郎新婦も多いでしょう。通常であれば挙式数の少ない12月も予約が埋まり始めているという会場も。
「ゲストに安心して来てもらうにはどうすればいいの?」「コロナ禍でも印象に残る結婚式にしたい」「素敵な演出を諦めたくない」という思いを持つ新郎新婦のために、感染対策アイデアをたっぷりご紹介します。
受付や会場でゲストが密にならない工夫や、コロナ禍でもゲストとの一体感を大切にした演出、感染対策に特に気を付けたいお食事の場面をどのように楽しんでもらうかなど、具体的にお伝えします。
結婚式は新郎新婦にとっても、親族をはじめお世話になった方々にとっても、特別で大切な1日。縮小や簡素化だけに偏るのではなく、工夫とアイデアで自分らしい結婚式を叶えましょう。
コロナ禍の結婚式で気をつけるべき感染対策のポイント

コロナ禍の結婚式で気を付けるべき感染対策のポイントは2つ。
①「ソーシャルディスタンスの確保」「手洗い・手指の消毒」「換気」などの基本的な感染対策を徹底すること
②ゲストに感染対策についてしっかりアナウンスし、安心して参加してもらうこと
結婚式では、受付や写真撮影、お食事などの場面は密になったり飛沫が飛んだりする可能性が高いので特に気をつけたいもの。
結婚式当日の具体的な感染対策をまとめたカードを招待状に同封して、ゲストの不安を和らげるひと工夫を。場合によっては延期の可能性もあることなど、細やかな心配りを添えましょう。
【受付・会場】結婚式でのコロナ感染対策アイデア4選

人が集まりやすく、密になりがちな受付。芳名帳(ゲストブック)の記入やご祝儀の受け渡しなどの時間をいかに短縮できるかがポイント。最初にゲストを迎え入れる場所だからこそ、感染対策をしっかりとして安心してもらいましょう。
1.受付滞在時間を短縮!ウェディングツリーのサインを芳名帳の代わりに
受付は芳名帳の記入やご祝儀の受け渡しなどで滞在時間が長くなりがち。ウェディングツリーのサインを芳名帳代わりに活用すれば大幅な時短に!
ウェディングツリーとは幹と枝だけの木のイラストに、ゲストのフィンガースタンプ(拇印)とサインで葉をつけたして完成させるアートのこと。結婚への祝福と承認の意味が込められています。
感染対策としてフィンガースタンプではなくあらかじめ葉っぱの形のスタンプを押しておき、ゲストにサインをしてもらうだけの状態にしておきましょう。
ペンは人数分用意し、プチギフトとして持ち帰ってもらえば、都度消毒する必要はありません。
ゲストの住所などの個人情報は、招待状にゲストカードを同封して自宅で記入してもらったり、Web招待状を活用したりして受け取ることがおすすめです。
2.アルコールスプレーはカード型でスマートに
コロナ禍の結婚式では、こまめな手指の消毒のためゲストひとりひとりにアルコールスプレーを配ることが定番化しつつあります。
携帯用アルコールスプレーはミニボトルが一般的ですが、結婚式でゲストに配るときは容器にこだわってみては?カード型のスプレー容器は薄くて軽く、かさばらないので結婚式にぴったり。ミントタブレットくらいのサイズなので、サッと取り出してシュッと除菌できます。
女性のミニバッグにも男性のスーツのポケットにも、スマートに収まるのでおすすめです!
3.ゲストのお名前入りマスクケースを席札の代わりに
食事や写真撮影などでマスクを外すシーンの多い結婚式。外したマスクを衛生的にキープするマスクケースは必須アイテムです。
マスクケースにゲストのお名前を入れて席札の代わりにしてみては?フォントやカラーにこだわれば、結婚式の世界観を壊さずに感染対策ができます。
ゲストひとりひとりに向けたメッセージを入れても◎。結婚式が終わってからも活躍するアイテムなので、使うたびにほっこりしたり前向きになれたりする言葉をチョイスして。
4.テーブルは人数を減らし配置に工夫を
1つのテーブルに着席する人数を通常の半分程度に減らしましょう。密と会話による飛沫を避けることができます。
招待する人数より大きめの会場を使ってもいいでしょう。「スカスカで寂しい印象になるのでは?」と心配されるかもしれませんが、空間を贅沢に使っているとポジティブに考えてくださいね。
円卓ではなく、長机を使ってスクール形式に配置することも感染対策になります。すべてのゲストが新郎新婦に向かって座ることができますし、生い立ちムービーなど映像を使った演出も見やすいですよ。
【演出】コロナ禍でも盛り上がる!演出アイデア3選

コロナだからと縮小ばかりでは寂しいですよね。コロナ禍でもゲストと一緒に楽しめる演出は可能です。
感染対策をしっかりしつつ、ゲストの心に残る演出を。それぞれの演出の始まりに、どのように感染対策がされているかアナウンスすれば、ゲストも安心して参加できますよ。
1.フォトプロップスでおしゃれに飛沫防止
「ドレスアップした姿を写真に残したいけれど、マスク姿では少し残念」と思う方も多いでしょう。
コロナ禍の写真撮影で活躍するのが、フォトプロップス。フォトプロップスとは写真撮影で使う小道具のこと。口元をしっかり覆う大きさのフォトプロップスなら、フェイスシールドのように飛沫を防止する効果も期待できます。
デザイン次第でポップにもシックにもできるので、結婚式のコンセプトに合わせて2人のセンスをフォトプロップスに込めてみては?
2.バルーンリリースで開放的な演出を
結婚式の定番演出、バルーンリリース。ゲストひとりひとりが風船を持ち、「2人の幸せが天まで届くように」と願いを込めて一斉に空にはなちます。
風船のカラー次第でさまざまな印象を作れるバルーンリリースの特徴。色とりどりの風船でカラフルに空を彩るのが一般的ですが、ホワイトとブルーなどコンセプトカラーを決めても2人の世界観を表現できるでしょう。
なにより屋外で行う演出なので開放的で密になりにくいことがポイントです。
3.人気のサンドセレモニーには個別のスプーンを用意して
ゲスト参加型の演出として人気のサンドセレモニー。カラフルなカラーサンドをゲストが少しずつ容器に入れた後、新郎新婦が最後の砂を入れて1つのサンドアートを完成させます。砂は一度混ぜると分けることはできないことから、「他人だった2人が家族として一緒に生きていく」という意味が込められています。
ゲストが砂を入れる時に使うスプーンは1人ずつ個別に用意して感染対策を。手軽に準備できる小さな使い捨てのスプーンがおすすめです。普通のプラスチック製スプーンでは味気ないですが、木のスプーンやプラスチックでもゴールドのものもあり、おしゃれに演出できますよ。
【食事】ゲストに楽しい結婚式を!コロナ感染対策アイデア3選

ゲストにとって大きな楽しみの1つがお食事。コロナ禍でも結婚式のお食事を安心して楽しんでもらうための演出をご紹介します。
コロナ前はお食事中も演出が目白押しで、「ゆっくり食べられなかった」という経験がある人もいるのでは?コロナ禍では演出の数を減らす新郎新婦が多い分、食事の時間にゆとりがあります。
時間的にも空間的にもゆったりとお食事を楽しんでもらえますよ。
1.お席でゆっくり食事を楽しんで
コース料理はなるべくひとつのプレートにあい盛りして、サービススタッフとの接触機会を減らしましょう。
通常のコース料理に比べて食べるスピードを気にしなくて良いので、自分のペースでゆっくりと食事ができます。特に女性のゲストに喜ばれるでしょう。
あい盛りすることで、色どり豊かで立体感のある盛り付けを楽しめることもポイント。おいしさだけでなく、見た目の華やかさも結婚式のお食事では重要です。
2.楽器の生演奏でリッチなおもてなしを
プロのシンガーや友人に歌の余興をお願いする代わりに、楽器の生演奏を依頼してみては?声を出さないので飛沫感染のリスクを減らすことができます。
生演奏を聴きながらおいしいお食事をゆっくり楽しむことで、リッチな時間を演出。ピアノが一般的ですが、会場によってはハープやチェロなどより印象に残る楽器演奏が可能な場合もあります。
生演奏を聴きながらの優雅な食事は、新郎新婦からのとっておきのおもてなしとなるでしょう。
3.人気のデザートビュッフェはガーデンで開放的に
会場内でのデザートビュッフェは、感染対策の観点からためらってしまう人も多いでしょう。屋外のガーデンなら開放的にデザートビュッフェを行えるかもしれません。
デザートはガラスケースに入れて式場スタッフがサーブするなど、感染対策を行いながら楽しんでもらいましょう。
コロナの感染対策と理想の結婚式はアイデア次第で両立できる!

結婚式でも密を避けてこまめに手指を消毒するなど、基本的な感染対策を徹底して行いましょう。小さな気配りのひとつひとつがゲストの大きな安心につながります。
受付では時間短縮になるような工夫を。アルコールスプレーのプレゼントでゲストに安心して会場に入ってもらいたいですね。会場ではや各テーブルの人数を減らしテーブルの配置にこだわりましょう。ゆとりのある空間を目指してみて。
屋外でのバルーンリリースや写真撮影のマウスシールド代わりのフォトプロップスなど、華やかな演出はゲストの印象に残るでしょう。
お食事は楽器の生演奏で非日常のリッチな時間をプレゼント。ガーデンでのデザートビュッフェもおすすめです。
コロナだからと諦めてしまってはもったいない!ゲストを大切に思う気持ちを忘れずに、コロナでもアイデアと工夫で理想の結婚式をかなえましょう。